Discography1983-
1. 亜麻色の髪の乙女/ギター・リサイタル
1983.4 Victor VDC-1213 聖グレゴリオの家(東久留米) Yamaha GC70 (1979)
パリから最終帰国する前々年の1983年に録音。緊張の中での初めてのレコーディング。教会なので、外部のノイズ(車の音、鳥や犬の鳴き声)に悩まされた。 当時はまだデジタル編集技術が確立しておらず、細かいテイクは取れなかった。 CDではなくLPで発売。後にCD化。(Dr.雲下直彦/Engr.服部文雄)
プレトリウス:4つの舞曲/ソル~アグアド編:グラン・ソロ Op.14 ポンセ:南のソナチネ/ハンド:スタディーNo.2 /ウォルトン:5つのバガテル 他
2. 祈祷と舞踊
1985.9 昭和61年度(第2回)文化庁芸術作品賞受賞 Victor (JVC) VDC-1100 白根桃源文化会館 Ignacio Fleta (1968)
実際には3枚目にあたる。最初のCDで武満 徹さんが推薦文を書いてくださった。ジャケットは邦人アルバムとしては珍しくスタジオで撮影。輸出を考慮してJVCレーベルで発売された。(Dr.野島友雄/Engr.服部文雄)
グラナドス:詩的ワルツ集/ブローウェル:舞踊礼賛ロドリーゴ:祈祷と舞踊、3つの小品/テデスコ:ソナタ「ボッケリーニ讃」
3. 21世紀のタンゴ TANGO
1987.4 Victor VDC-1210 福島市音楽堂 Daniel Friedrich (1967)
イスラエル・ツアーでピアソラ作品を知り、いち早くタンゴを取り上げ、高い評価を得た。まだ無名だった学友ローラン・ディアンスの作品や、親友 野平一郎氏によるタンゴ・アレンジ2曲とオリジナルを含む斬新な内容。モノクロのジャケットも話題を呼んだ。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
ピアソラ:5つのタンゴ/ディアンス:タンゴ・アン・スカイ/ペルナンブーコ:2つのタンゴ・ブラジレイロ/野平一郎:星達へのタンゴ 他
4. ギター名曲集
1984.11, 87.9 Victor VDC-1237 つくば市ノバ・ホール 福島市音楽堂 Ignacio Fleta (1968)
実際には2枚目にあたる。デビュー盤の翌年に収録したが、当時のレパートリーはコンクール目的の作品が中心だったので、スタンダード作品の演奏が苦手だった。ディレクター野島氏の判断で見送られていた内容に新録を追加しての発売だった。(Dr.野島友雄/Engr.服部文雄、高島靖久)
タレガ:アルハンブラの思い出、アラビア風奇想曲、4つのマズルカ/アルベニス:グラナダ、アストゥリアス 他
5. 黄金のデュオ~魅力の夜明け
Duo Flute & Guitar 共演:工藤重典(Fl)
1987.10 Victor VDC-1278 駒ヶ根文化会館 José Luis Romanillos (1983 "Hungala")
工藤重典氏とのデュオ・デビュー盤。対談にあるように、パリで演奏していたレパートリーを中心に、シューベルトの名曲アルぺジョーネ・ソナタに挑戦した。(Dr.雲下直彦/Engr.服部文雄)
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ/カステルヌオーヴォ=テデスコ:ソナチネ/シャンカール:トディ/コッホ:歌と踊り 他
6. パガニーニ&ヘンデル作品集
Duo Violin & Guitar 共演:藤田容子(Vn)
1988.4 Sony 30DC-5109 石橋メモリアルホール Ignacio Fleta (1970)
ソニー・レーベルの依頼で録音。同郷の大阪出身でスイス在住のヴァイオリニスト藤田容子さんのデビュー盤に参加。パガニーニは作品2の原曲をもとに改編している。アルバム後半はチェンバロ伴奏。
パガニーニ:ヴァイオリンとギターのための6つのソナタ Op.2/ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ(チェンバロ伴奏)
7. プラテーロとわたし
Guitar & Naration 共演:江守 徹(朗読) 谷 めぐみ(Sp)
1988.7 Victor VDC-1336 白根桃源文化会館・ビクター青山スタジオ José Luis Romanillos (1983 "Hungala")
朗読とギターのための名作から抜粋。当時「アマデウス」の舞台で活躍していた名優、江守 徹氏との共演。実際にはソロの部分をホールで録音、編集後に江守さんの朗読がビクター青山スタジオでダビングされた。子守唄の一部分でソプラノの谷めぐみさんが参加。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
カステルヌオーヴォ=テデスコ:朗読とギターのための「プラテーロとわたし」より抜粋
8. ヴィラ=ロボス/ギター曲全集
1989.5 Victor VDC-1405 福島市音楽堂 Santos Hernández (1940)
最初に世界的な評価を得たアルバム。後に中国、台湾、韓国、本場ブラジルでも海賊盤が出回った。幾つかのエチュードではウルグアイのカルレバーロによる当時の最新の研究を反映している。また、ジュリアン・ブリームのサウンドを研究し、同じマイクロフォン、機材を使用した。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
ヴィラ=ロボス:ブラジル民謡組曲、5つの前奏曲、12の練習曲、ギター協奏曲よりカデンツァ
9. 黄金のデュオ2
Duo Flute & Guitar 共演:工藤重典(Fl)
1990.4 Victor VICC-35 入間市文化会館 Ignacio Fleta (1970)
工藤氏とのデュオ第2弾。すべて古典ものという大胆な企画。(Dr.雲下直彦/Engr.服部文雄)
パガニーニ:協奏風ソナタ M.S.2/ジュリアーニ:協奏風大二重奏曲 Op.85, Op.52ディアベリ:セレナードOp.99
10. すべては薄明のなかで
Duo Flute & Guitar 共演:工藤重典(Fl)
1991.5 Victor VICC-78 福島市音楽堂 Daniel Friedrich (1968), Robert Ruck (1985)
当時の最新作、武満(1988)、ブローウェル(1987)、まだ全く無名だったドメニコーニなど、話題の作品を集めた久々のソロ・アルバム。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
武満 徹:すべては薄明のなかで/ドメニコーニ:コユンババ Op.19/ブローウェル:鐘の鳴るキューバの風景/モンポウ:コンポステラ組曲/ピアソラ:ブエノスアイレスの春、夏
11. スペイン・ギター名曲集
Solo Guitar + Compilation
1984-91, 92.5 Victor VICC-5018 伊勢原市民文化会館 Ignacio Fleta (1970)
ビクターによる企画もの。スペインの名曲に、中学校の学校教材用に録音された「アランフェス協奏曲」を収録した。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
トゥリーナ:セビリア風幻想曲(他数曲の新録音'91を含むビクター音源によるコンピレーション・アルバム)/ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(岡田司指揮、日本フィルハーモニー交響楽団) 他
12. 黄金のデュオ3
Duo Flute & Guitar 共演:工藤重典(Fl)
1991.11 Victor VICC-93 伊勢原市民文化会館 Ignacio Fleta (1970)
工藤氏とのデュオ第3弾。ピアソラの「タンゴの歴史」初録音。ヴィラ=ロボスの小品や珍しいニャタリのソナチネなど、南米作品を中心に。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
ピアソラ:タンゴの歴史/ヴィラ=ロボス:ブラジル風バッハ第5番よりアリア/ニャタリ:ソナチネ 他
13. ヴァイオリンとギターのための二重奏曲集
Duo Violin & Guitar 共演:藤田容子(Vn)
1992.6 AEOLUS ACCD-S105 府中の森ウィーンホール Ignacio Fleta (1970)
新レーベル「アイオロス」第1弾で藤田さんとの再共演。ジュリアーニはTVドラマのテーマ音楽に。パガニーニは珍しいデュアルテ編、スターンとセゴビアのために編曲したが実現しなかったもの。後に本人から感謝状を頂いた。(Dr.船木文宏/Engr.桜井 卓)
ジュリアーニ:変奏曲 Op.24a/パガニーニ~デュアルテ編:チェントーネ・ディ・ソナタNo.2 & No.4/ファリャ~徳武正和編:スペイン民謡組曲
14. 星への贈り物
Soprano & Guitar 共演:佐藤しのぶ(Sop)
1992.11 EMI TOCZ-9093 EMIスタジオ Ignacio Fleta (1970)
当時、妊娠中だった名ソプラノ佐藤しのぶさんからのお声掛りでオール子守唄アルバム中のファリャ作品に伴奏者として参加。
[参加曲]ファリャ:ナナの子守歌(「スペインの7つの民謡」より)
15. 19世紀ギターと鍵盤楽器のための作品集
19c guitar & Keyboad instruments 共演:小林道夫(Key)
1993.4 AEOLUS ACCD-S107 府中の森ウィーンホール René François Lacôte (1840), Robert Bouchet (1966 / #112)
念願の小林道夫さんとの共演。この巨匠の伴奏で、しかも手に入れたばかりの銘器ロベール・ブーシェそしてラコートでの収録。ピアノフォルテはタイヒマン。実際は、テデスコの幻想曲も共演したがブーシェとスタインウェイの音色が合わず収録を断念。(Dr.船木文宏/Engr.桜井 卓)
R.シュトラウス:ソナタ/ポンセ:ソナタ/ジュリアーニ:パイジェッロ「ネル・コル・ピゥ」による変奏曲 Op.65 他
16. ヴォラーレ
Tenor & Guitar 共演:錦織 健(Ten)
1993.12 ポニーキャニオン PCCR-107 キャニオンスタジオ Ignacio Fleta (1970)
人気テノール錦織 健氏のソロ・アルバムに、伴奏者として参加。
[参加曲]ヴォラーレ
17. 19世紀ギター・デビュー!
1994.11 DENON COCO-78950/70452 福島市音楽堂 René François Lacôte (1840) + La Bella Gut strings
コロムビアへの第1弾。19世紀ギターという古楽の奏者ということで、ビクターの了承を得てのレコーディング。初めてガット弦を使用した。アメリカでもリリース。(Dr.岡野博行/Engr.塩澤利安)
ソル:魔笛の主題による変奏曲 Op.9、4つの練習曲/コスト:夢 Op.53-1、カチューチャによるカプリス Op.13/アグアド:華麗なロンド Op.2-2 他
18. 夢 Rêve
Guitar + Ondes Martenot (Chamber Music)
共演:原田 節(オンドマルトノ) 佐久間由美子(Fl)
1991, 93, 94 Victor VICC-60009 ビクター青山スタジオ Robert Bouchet (1966 #112)
パリ時代に交流のあった友人でオンドマルトノ奏者、原田 節氏のアルバムに、タイトル曲で参加。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
[参加曲]原田 節:夢 Rêve
19. アクアレル
1994.9, 95 Victor VICC-173 秩父ミューズパーク音楽堂 Herman Hauser II (1959), Robert Bouchet (1966 #112)
表題曲も含め、94年のキューバ・ツアーで入手したゲーラの5つの前奏曲やタウナー、渡辺香津美など最新のフュージョン系作品集。セルジオ・アサドは子供の頃にサンパウロで聴いた「上を向いて歩こう」の香津美さんのアレンジに感動したと語った。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
アサド:アクアレル/ゲーラ:5つの前奏曲/タウナー:カミナータ、ジャグラーズ・エチュード/渡辺香津美:アストラル・フレイクス 他
20. ジョンゴ
1995.3 Victor VICP-228 秩父ミューズパーク音楽堂 José Luis Romanillos (1986 "La Robert Bouchet ") + D'Addario Strings
前作の流れを汲む中南米作品集。冒頭のジョンゴ、実は村治佳織さんとのデュオで、ジャケ裏のイラストをよく見ると、僕と村治さんが登場している。ジスモンチの変奏曲はウェーベルンへのオマージュとして書かれた。(Dr.野島友雄/Engr.高島靖久)
ベリナティ:ジョンゴ/ニャタリ〜アルメイダ編:郷愁/ジスモンチ:変奏曲/アジャーラ:セリエ・アメリカーナ 他
21. 祈り〜アヴェ・マリア
Soprano &Guitar 共演:蒲原史子(Sop)
1995.4 DENON COCO-78412 フィリア・ホール Herman Hauser II (1959)
ソプラノ蒲原史子さんのデビュー・アルバム。オンブラ・マイ・フなど5曲に伴奏者として参加。(Dr.岡野博行/Engr.塩澤利安)
ヘンデル:オンブラ・マイ・フ/ダウランド:カム・アゲイン/ヴィラ=ロボス:アリア 他
22. ブラジルの風
Compilationベスト盤 共演:工藤重典(Fl)
1983, 87, 91, 95 Victor VICC-60084 Daniel Friedrich (1967), Robert Bouchet (1966 #112) etc...
ビクター時代のブラジル作品18曲をまとめたコンピレーションアルバム。
ペルナンブーコ:2つのタンゴ・ブラジレイロ/モレル:ダンサ・ブラジレイラ、D線上のボサ/アサド:アクアレル/ヴィラ=ロボス:ブラジル民謡組曲、5つの前奏曲 他
23. シューベルティアーナ~19世紀の愛の歌を弾く
1995.5 DENON COCO-78978/70858 福島市音楽堂 René François Lacôte (1840) + Savarez Gut Strings
19世紀ギターでの3枚目の録音(ラコートによる第2弾)。サバレスのコーティング・ガット弦を使用した。右指の爪を極限まで短くし、指頭奏法を実践。コストのセレナーデでは編集技術の進化のおかげで、曲の一部分で6弦をオリジナル通りのCに下げている。ジョン・ウィリアムスからお褒めの手紙を頂いた。(Dr.岡野博行/Engr.塩澤利安)
シューベルト~メルツ編:6つの歌曲/ソル:悲歌風幻想曲 Op.59/コスト:リゾンの泉、セレナード 他
24.ブエノスアイレスの冬~ノスタルジック・ピアソラ
Compilationベスト盤 共演:工藤重典(Fl)
1987, 91, 95 Victor VICC-5058 Ignacio Fleta (1970), José Luis Romanillos (1986 "La Robert Bouchet")
ビクター音源によるピアソラ・コンピレーションアルバム。
ピアソラ:ブエノスアイレスの冬、天使の死、タンゴの歴史-酒場1900・カフェ1930・ナイトクラブ1960・現代のコンサート 他
25. イタリアン・ヴィオラ・ファンタジー Vol.1
Viola & Guitar 共演:店村眞積(Va)
1996.4 Meister Music MM-1023 伊勢原市民文化会館 René François Lacôte (1840) + Savarez Gut Strings
マイスター・ミュージックでの室内楽録音第1弾。ヴィオラ アルバムへの参加作品。ヴィオラ 店村眞積さんとの共演で珍しいカルリの二重奏曲を録音。(Dr & Engr.平井義也)
[参加曲]カルリ:ヴィオラとギターのための二重奏曲 Op.137 No.1 & No.2